☆コミューン研究☆  労働者自身の事業による解放のために

″労働者自身の事業による解放″を目指す一労働者のブログです

【『コミューン研究』No.001…ブログ開設を記念して】

『行動委運動と党建設について』

…2011年、鉄鎖と壁を砕いて渾身の力で提起したが、なぜか完全に黙殺隠蔽された小論。ここでは随時、その要旨を紹介していく。

 今回は「予告」として”要”となる一節のみ示します。

……………………………

A. 階級的党派は、

B ①大衆運動の中に内在し、

  ②大衆闘争を断固として推進し、

  ③大衆組織相互の結合を推進し、

  ④それを通して大衆運動の階級化をはかる。

BY①大衆組織を大衆組織として確立することにより、

  ②それと区別された強力な政治組織の建設が問われる。

C. …“党員は大衆の外にいるのではなく、その中の断固たる部分である”

    ということがもう一度問われていく。

………………「1973年反安保労研」引用文…とされている一文

 以下、『党・ソビエト・武装蜂起』「プロレタリア革命における軍事路線」から引用…………………

 大衆運動それ自身の中に含まれている暴力的本質の目的意識的全面展開が軍事問題である以上、「大衆組織-行動委員会-党」という組織展開と、別の展開を考えていくのは全くの誤りである。……党は、そういうものとして目的意識的推進力となっていかなくてはならぬ。……組織問題の根本は、大衆組織(組合、自治会)-行動委員会-党という革命運動上の組織路線が、それぞれ相互に軍事的発展を遂げていくということにあるのだ。……コミューンの原則は、……働く階級が同時に政治を行ない、したがって武装をも獲得していくということなのであり、このことは現在的に進行していなくてはならぬのだ。革命の正規軍(注※=「党・行動委」のこと)は、この「大衆組織-行動委員会-党」の武装の発展と、帝国主義軍隊(常備軍)の解体、その相互結合の中で建設されていく。……プロレタリアの大衆運動の中から発展していく革命運動、そして、それに対応した組織の外に「軍」なるものを定立していくことは、「イデオロギー的な党に支配される物理力としての軍」という「疎外」の開始なのだ。また、逆に、こうした構造の中では、統一戦線なるものが非常に恣意的になり、結局「人集めのプール」のような位置におち込む。これらは、コミューンの原則から外れた「軍の疎外」の開始を孕んでいる。…… ……(『党・ソ』141p)

 階級闘争の激化の中で、自らのエネルギーのより一層の革命化を追求することが要求される。日本の民主主義急進派の大衆運動の主流は学生運動であるが、この学生運動が、政治運動と社会運動を通して(自らの社会的矛盾との闘いを通して)、労働監獄の中のプロレタリアートと結合していくことが「発展の途」なのである。しかし、小市民急進派の大部分は、この教育闘争を政治主義的にのり切った結果、依然として「プロレタリア」は言葉の次元に止まり、百万遍「プロレタリア革命」と語りつつも、自らは「現実のプロレタリア運動」、「プロレタリアの矛盾」とは無縁な形で流れている。こうして、権力の弾圧にあい、より激烈な階級闘争の推進が要求されてくるや否や、自分の足下に存在する日本プロレタリアの矛盾や苦闘はみえず、「後進国」の農民や人民の闘いに引き寄せられていく(思想的には、スターリニズムに)。

 ML派、ブント諸派のみならず中核派も、ほぼ同様な形にはまりこもうとしている。……

 ……(『党・ソ』148p)

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□.以下、『獄中小論集』「同志中原の営為引き継ぎ、“万国の労働者団結せよ”の今日的定立へ」から引用………………(※)は加筆したもの

 彼(※同志中原)は、60年安保闘争(とブンド)の総括および学生運動路線をめぐった小ブル急進主義運動の意義と限界およびその階級的転換(止揚)に関する問題以来、一貫して綱領・戦略・組織・闘争と団結における階級性を問題にしてきた…… 

…(※1)蜂起(革命戦争)―プロ独を実現しうる戦略・戦術(路線)と党(―軍)建設の定立における階級性、

(※2)または、階級性を根底にし、現実につらぬいた路線・組織の飛躍を自己=党の課題にすえんとしてきた。また階級性自体についても

(※3)闘争を媒介とした共同性=団結(団結相互の連合=結合)のうちに発展しうること、および

(※4)分業に規定された個別性の全階級的検証=小ブル性の階級的否定(止揚)の論理を有しており、同時に

(※5)この闘争(実践)と団結の階級的普遍的発展として認識の問題もたてようとしたのである。

 それは、……

(※6)ブンドや日本トロツキズムが対置した「階級的視点」をそのイデオロギー的立場にすぎぬものから……現実の(工場)労働者の階級的矛盾=制約に発しそれへの闘いと団結の発展のうちに定立するものへと、転換=止揚せんとした……。

 ………………(『小論集』69.70p)